某日
ここはどこにでもあるショッピングモール
友と買い物をしていると
ふと視線を感じる
なんだこの胸騒ぎは
RYOは振り返る
そこにいたのは
大白亜の時代から
現代に降臨し古代の王者
ドクン
RYOの胸に飛来し2つの想い
ドクン
こいつぁーいけねぇ
これはここに居る人達を守るため、この時代のためにオレがこいつをどうにかしなくては
ドクン
そしてもうひとつ
ドクン
目があっちまった者同士
ドクン‼
闘るっきゃねぇ‼
RYO「古代だとかジュラ紀だとか御大層なもんだが…それっぱかしじゃ…稲沢じゃ通らねぇ」ゴゴゴゴゴ
恐竜「アンギャァアー‼」
友「待て‼RYO‼勝てない‼そいつら恐竜と人間では埋められない差がある‼逃げよう‼」
RYO「差?それは運動能力、筋力か?」
友「!?」
RYO「それとも体躯、重量か?」
RYO「人間は技を手に入れた。これだけでもう差なんてねぇ‼」
友「技!?奴らに通用する技なんてー」
RYO「あるんだなこれが」
RYO「見せてやるぜ人間の技」ユラァ~
ある構えをとり独特な足運びを見せるRYO
友「!?こ、これはまさか象形拳!?」
象形拳とは
形意拳とも呼びあらゆる動物の特徴や闘法を拳法としたものである
次々と繰り出される象形拳
しかし
友(動物の形をとり入れる象形拳)
友(これ程 完璧に憑依できる天才性は見事と言う他ないが――― )
友(しかし‼)
友 (RYO‼君は忘れてはいないか!!? 今演じた動物達は全て――――)
(恐竜にとっては――― 明らかに捕食の対象ッッ)
友(歯が立つ訳がない‼)
しかしRYOの象形拳は止まらない
手足を動かし次なる動物を憑依させる
友(ウム・・・・・・これも動物だな・・・)
友(しかも・・・・・力強い・・・・・相当に・・・ッッ
でかいな・・・・・・相当に・・・・・大きい・・・・・・
・・・・・・?? この形は!!?)
友(これは―――象・・・・・・!? 犀・・・・・・!?)
大地を踏み抜き
両の拳を突きだす
友「・・・・・・ウッソ・・・・・・」
友(ト・・・・・トリケラトプス・・・・・拳ンン!!?)
RYO「目には目を恐竜には恐竜をってな」
恐竜「アンギャアアアアアア‼」
RYO「………行くぜ」
刹那
轟音と共に大地を蹴るRYO
トリケラトプス拳の威力いかに!?
しかしRYOの目にあるものが飛び込んで来る‼
RYO「‼」
急いでブレーキをかけるRYO
RYO「なんだお前……」
RYO「保護動物か」
学生時代
通知表がオール1だった……
しかし
いつの通知表でも
動物・自然愛護が◎だったRYOは
保護動物である彼らとは戦えない‼
RYO「フン……命拾いしたな」
恐竜「行脚ー」
保護されていると分かり
無駄な闘いを避けるためその場から去るRYO
そして
究極秘技
トリケラトプス拳はついに使われなかった
このまま武術界に消えてしまうのか
否ッッッ
彼らがその伝説を語り継いでくれるだろう
この幻の技を見ていた
友と
恐竜と
この茶番を奇妙な目で見ていた買い物客達が
か、身体がッッッ
も、求めるッッッ‼
フィルム加工という快楽を・・・
http://www.act-upto.jp/ 精密フィルム加工 アクト㈱
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